その映画館では（間隔を開けずに）自由に席を取れるのだが、さすがに観客は皆、意識して間隔を開けて席を取っている、、、でもね、ボクには「よりによって」な事がよく起こるので、映画が始まるまで「隣に誰も来ませんように」と祈っていた、、、ところが、よりによっては起きる、照明が完全に暗くなった頃滑り込むようにそいつは来た、「まさかまさか隣に座るなよ！」と念じたが、まだまだ席は十分に空いているにも関わらず、そいつはボクの隣の席に座った、、、なんでやねーーーん！
しかも、マスク鼻出しのそのガキは上映開始から20分ほどしてからソワソワしだして、盛んに身体を動かし落ち着かなくなってきた、、、遠くの席の客が立ち上がり出ていくと、そいつは更に落ち着きを失い、盛んに腕時計を気にし出した、映画が終わるまでの間、おそらく50回くらいは溜息をつきながら腕時計に目をやった、、、なんでオマエはココにいるんじゃ！家帰って＜アベンジャーズ＞でも観てろよ！それか、イビキかいてもいいから寝ててくれ、、、
次男が今年観た映画でナンバー１と言っていたので、＜ミークスカットオフ＞を観に行った、、、ケリーライカート、女性監督の西部劇だ、、、その年のタラちゃんのワースト１でもあるが、おそらくそれは、タラちゃんの嫉妬だと断言できる、、、お決まりの導入部の横移動、なにしろフォードを思うほどの美しいロングの画、イメージ豊かなオーバーラップ、ラオールウォルシュの＜ビッグトレイル＞を連想するダイナミックな画、自然光のみでトライしたナイトシーン、＜三人の名付け親＞と同じ場所だそうだが砂漠のシーンでの帽子が風で飛ばされるシーンなんか、最近こういうの見なくなっただけに嬉しくなる、最高のショットだ、、、なかなか良い映画なのに、それをワースト１に選んだタラちゃんも溜息つきながら腕時計50回くらい見たのかなぁ、、、Ｗ
物語は、
３組の夫婦（内、子供連れ＊１）とバッファロービルのような風貌の道先案内人が水を求めて荒野を彷徨いながら西を目指している、、途中、湖に出逢うがアルカリ性が強く飲めない、北へ進もうと意見があれば、いや南だと案内人は反論する、、、すると、付きまとっていたインディアンを捕まえ、水のある場所に案内させようとする一方でインディアンに疑心暗疑である、、、命の危機が迫る中、インディアンの裏切りに不安を抱え、それでもインディアンに運命を預けるしか道がなくなった一行たち、、、
予算オーバーにつき、脚本家と監督だけが知る存在したはずのラストシーンは 撮影されず、一行の悲劇を予感させながら幕を閉じる、、、
4☺
