Tabu : A Story of the South Seas
巨匠FWムルナウの
太平洋の美しい島を舞台にした
美しく残酷な物語
神の島
海とジャングルと土着の人々
ゴーギャンの世界だ
同じ南国を背景にした作品として
<戦艦バンティフルの叛乱>を思い起こす
が
こちらの方が遥かにアートだ
禁断を破り
せっかく掴んだ幸福
しかし
永遠の幸福は二人には与えられない
神は許さない
幸福を奪いに来る
神は容赦ないね
ラストが凄い
主人公が
追って
追って追って
まるで犬の様に何も考えず
自分の想いのままに駆ける
しかし
黒く黒く暗い暗い暗い海に沈む
前半の島では海は白かった
美しい海
輝いていた
しかし
最後は黒い海
怖い海
無残だね
ムルナウの遺作だ
ムルナウこそ
黒い海に沈んだのかもしれない
白黒のスクリーンに沈んだのかもしれない
カラー映画ではなく
光と陰だけで
素晴らしい作品を作り続けてきた人だから
PS
すべて素人の土着民と中華系の人々を出演させたそうだ
中国人は昔から世界の何処にでもいて商売してるね
たくさんの映画でそれを知るね