米国で今年一番のメガヒットを記録しているそうだが
日本ではコケてしまった
それでも
観に行ったのが六本木という土地柄だったせいか
そこそこ混んでいて
しかもその観客のほとんどが白人の外国人
一瞬米国の映画館にでも迷い込んだかの錯覚に陥った
で
最初に結論から言うと
面白くなかった
というか
冒頭の20分はとても面白く
期待とおりだった
が
期待しすぎていたんだろう
冒頭の20分を経過すると
あとはストーリーもどうでもよくなり
監督が言いたいことを言うだけになってしまった
これはまるで
最初にサビがくる流行歌のような
もっといえば
スピの<プライベートライアン>のような感覚
冒頭の20分で観客を引き込んで離さずに置きながら
その後はそれを超えるものは登場せず
観客を徐々にリリースしてしまう
そ、あのプライベートライアンの感覚だ、、、
そりゃ
プロダクションデザインはいいし
衣装もいい
カラフルな世界をこれでもかと構築していて
来年のアカデミー賞では
それらの部門でのノミネートされること確実
音楽もいい
鑑賞後すぐにAppleMusicでチェックしてD/L
ミュージカルとは言い切れないが
ほぼ音楽が流れっぱなしのような
音楽重視映画
ブログ等で
さんざん言い尽くされているので
これに関してはどうでもいいが
旧世代による男性偏重主義社会への皮肉を込めた風刺映画
女性による女性のためのフェミニズム映画
(というか、人間ならば成長物語みたいなものだが)
そもそもこの映画が
WBワーナーブラザースの制作ってことだけでも皮肉
重役はすべておじさんたち
実際本作のプロデューサーにも名を連ねているマーゴットさえ
WBの重役の会議からは締め出されたらしい(宣伝と思うが)
で
やっぱり主人公の二人が老けているよね
でもこれも
本編でも一瞬1コマ登場したり
オマージュのようなシーンもある<グリース>が
やはり当時
主人公二人(ニュートンジョン&トラボルタ)が老けていると言われたことを
あえて意識しているような気がする
シャレというか
映画自体70、80年代のアンチ的な要素の方が強い
昔の良き時代は果たして良き時代だったのか?
とでも問うているかのようだった、、、
また
オープニングの<2001年宇宙の旅>ほどではないが
<プレイタイム>や<国民の創生>などなど
様々な映画のパロディやオマージュに溢れている
ちなみにラストの件
ボクは正直笑いどころの意味が分からなかった
人間になったバービーだから
生殖器があるから
堂々と婦人健診に行けるようになったんだなぁ、、、THE END
そんなくらいにしか思わなかったが
近くにいた3人組の白人の高校生(男の子たち)が大爆笑していた
次男に訊いたら
米国ではある程度の年齢に達すると
女の子たちが受診する何かの診断のことらしい(?)
ま、この映画
最初の20分だけ会社の方針に沿って撮ったけど
あとは監督のやりたいことをやらせてもらった感じがする
そうでなければもっと面白く撮れたと思うけど
(監督の過去2作品は素晴らしいが)
監督の映画の趣味が邪魔したような気がする、、、
2.5点