19987年に映画史のエポックメイキングともいえるスピルバーグの<プライベートライアン>が発表されて以降の戦争映画の殆どが<プライベートライアン>の亜流だ、、、この映画もそうであったようにリアルという名のもとグロく描かれる、それはそうなのだ戦場はそうなのだ、でも一つの型にはまったようにどれを観ても<プライベートライアン>のような映画でしかない、、、ただし、リドリースコットは<ブッラクホークダウン>マリックが<シンレッドライン>昔の戦争活劇を彷彿させる<イングロリアルバスターズ>はタラちゃんが撮ってかろうじてそれぞれの監督の個性を出してきた、、、それ以前は<地獄の黙示録><フルメタルジャケット><プラトゥーン>更に遡ればエンターテインメント的な戦争活劇が幅を利かせていた、そんな中で現在の戦争映画のDNAの源流と言えるのがキューブリックの<突撃!>だ、だから本来は<プライベートライアン>的というより<突撃!>のようなと言った方がより正解かも知れない、、、
部下を守れないボス、部下を犠牲にしてでも自分の意志を優先するボス、そんなボスたちが戦争を泥沼化させる、、、
原作はどうだか知らないが、今回と昔の作品ではラストが違う、やはりルイスマイルストンの作品のラストの方が映画的で詩的である、セリフでも「戦争は終わったのに」と言わせてしまったりするあたり監督が未熟だ、、、ただね、今回英国アカデミー賞で作品賞と監督賞をはじめ多くの部門を獲得したそうだが、今こそ反戦映画が必要な時という時代にのった受賞結果だったような気がする、、、はたして米国アカデミー賞ではどんな結果が待っているのだろうか?史上初めて新旧リメイク作品の作品賞は成し遂げられるのだろうか?興味は尽きない、、、