タクシー運転手を演じて評価を不動のものにしたロバートデニーロが、バス運転手を演じ自ら監督したデニーロの自伝的な作品、とても素晴らしい作品ながら日本ではあまり語られることのない傑作、、、
<ドゥザライトシング>が80年代の黒人から描いたものなら、こちらはイタリア人から描いた50年代、、、子供から少年、そして青年へと成長過程を実の父親と街を牛耳るボスの豊かな愛情に育まれた主人公の物語、、、
あえて良くないところも指摘しておけば、この手の映画にしてはカット数が多く、特別いい画が撮れているわけでもない、ただし冒頭の空撮から地上にキャメラが降りるあたり、そこから暫く連なるシークエンスは見事、あとは終始デニーロの想いで押し切った、、、
「大人になれば判る」まるで<大人は判ってくれない>と対を為し、トリュフォーの愛情に恵まれなかった主人公に対して、デニーロには「愛」がある、、、「愛は無条件」
「才能の無駄遣いほど悲しいことはない」
これは絶対に観ておくべき一本だ、、、