これを逃したら
しばらく観ることが出来ないとの危機感を感じて
仕事を抜け出し
最終日最終回の劇場へ飛び込んだ、、、間に合った!
グーシャオガン
これが長編初監督作品でありながら
カンヌ映画祭批評家週間のクロージング作品に選ばれただけのことはある
この映画を20才代で撮り始めたとは思えない
手慣れたベテランのような仕事ぶりを見せる驚異のワンダーボーイだ、、、
こんな画(上)見せられちゃうと
エドワードヤンとかホウシャオシェンみたいのを期待しちゃうよね
実際<ヤンヤン夏の想い出>レベルを期待して観てしまった
でもね、とても良いけど
さすがに超名作の<ヤンヤン>の域までは到達しているとは言えないが
たしかに画が丁寧に撮れている、、、
母親を中心に
4男兄弟と、その女房や子供たちの「今」を描いた物語、、、
数々の印象的なシーンやショットがあるが
圧巻は川沿いを泳ぐ主人公~陸に上がり恋人と水辺を話しながら歩き~出航間際の船に飛び乗り~船の中を移動するシーン
これをなんとロングで、長玉で、横移動で延々と演者を長回しで追うシーン
何度リハーサルしたのだろうか?
想像するだけでも気が狂いそうだ
失敗は許されない
一日に1テイクしか出来そうもないから、、、
ヤクザもんの集団が
レストランに乗り込んでくるシーンも
ロングで外から構えたキャメラが
雨を挟んで店内の動きに合わせて横移動で追ってゆく
とにかく横移動のロングショットのロングテイクの連発
水墨画を意識して撮られたらしいショットも
カラーでありながら(白黒でないのに)目を見張る美しさだ、、、
何年にもわたり丁寧に丁寧に撮られたことは観ていても
十分に伝わってくるなかなかの作品だった、、、
4☺