最近のタイトルの特徴で
英語の単語の後に日本語をふるのだが
それならいっそのこと更に後ろに意味も付けた加え方が
この映画の場合とくにそう思う
そうでなければ「ツバメ」と勘違いしてしまうからだ
SWALLOW/スワロウ/飲みこむ
「飲みこむ」の他に「鵜呑みにする」「滅ぼす」「(感情を)抑える」
そんな意味もあるそうだ、、、
最初のうちはね
<ローズマリーの赤ちゃん>を思わす雰囲気があった
主人公を取り巻く環境が彼女を破滅に導くような
きっとこの監督も<ローズマリーの赤ちゃん>を意識し、イメージしたはずだ、、、
映画を観ていると
色んな事を知るけど
こんなこともあるんだね「異食症」
他の何かの映画でも同じようなものを見たことあるような気もするが思い出せない
しかしこの「異食症」
最初のうちはビー玉とかを飲み込んでいるんだけど
次第に、アクセサリー、画鋲
しまいには、単3の乾電池や釘のような小さなドライバーまで飲む込んでしまう
シャリーマクレーン似の主人公は
何不自由なく暮らしているのに
孤独感、疎外感を感じ不満を持っているが
それをぐっと我慢している
「言葉を飲み込む」という言葉があるが
彼女は不平不満を飲みこんで我慢しているようだ
ところが監視役のシリア移民の男が
「戦争では逃げることでいっぱいで、そんな病気になる余裕はない」と、
彼女を「贅沢病」と思っているんだね
そして、最後には
彼女を現状から解放するように男が逃がすことになる、、、
豪邸に金持ちの息子と暮らす女が異食症であることを夫やその家族、はては友人たちにも知られ、施設に送られる寸前に監視役の男の手を借り逃げ出した女は、果たして自分なりのケリをつけることが出来るか、、、
シンメトリックな構図の多用や極端なクローズアップ
配色に気を遣った画作りが美しくも冷たく、それでいて魅かれる、、、
3☺