いつものブニュエル、主人公の思いとは裏腹になかなか思うように事態が進展しない、、、進展しないといっても、主人公のサイコ野郎、幼少の頃の体験から、人を殺したくてしょうがない、修道女、祈りをささげる処女(と思っていた)、ギャンブル狂の女、そして理想的な美しい女、次々と命を狙うが偶然が重なり、主人公の手によって殺す前に彼女たちは死に至る、、、ぎゃくに主人公こそ神に守られているとさえ思えてしまうブニュエル自身の自虐的コメディともいえる、、、数々の傑作のあるブニュエルの代表作と言われることはないが、間違いなく埋もれがちな傑作だ、、、
ブニュエルでカミソリが出てくると怖いよね、、、
相変わらずの足(脚もしくは靴)フェチなブニュエル、、、撃たれた首を見ながらも、結局足を見てしまう習性、、、
ちょっとこの画像では判りづらいが、表情の変化とキャメラの移動が秀逸
これなんかも面白いよね、、、人物の背景中央に鏡を置いたうえ、その鏡に映っているのがソファ、、、ふつうならあのソファわらうよね(取っ払う、どかす/どけるの意味)文字とおり「笑う」の意味でもあるが、、、