たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/ビッグシティ_大都会

 

f:id:toughy:20210706090833j:plain


公開当初は「大都会」というタイトルで

岩波ホールで公開されていた記憶があるが

 

時を経てタイトルを変更するのが

今では一種の流行になっているような気もする

 

大都会とビッグシティで

どれほど変える意味があったのだろう、、、

 

f:id:toughy:20210706090836j:plain

 

インドの封建社会、差別社会は

昔から言われていることだが

嫁を働きに出さないのが一つのステータスのだろうか?

「女は家にいろ」極端な保守志向は今のインドでは、どうなのだろうか?

 

f:id:toughy:20210706090830j:plain


義父は昔教師だった

裕福ではないが知的な階級の意識があり

教え子たちは社会で立派に貢献している誇りがある

 

しかし年をとり職を失い

息子の家に厄介になり

まだ若い息子の下に妹もいる

しかし、息子は銀行に勤めている

いくらか貧しくても嫁を働き出すようなマネはできない

そんな意地のようなステータス

 

f:id:toughy:20210706091022j:plain
f:id:toughy:20210706091032j:plain
f:id:toughy:20210706091018j:plain
f:id:toughy:20210706091103j:plain
f:id:toughy:20210706091106j:plain


しかし

嫁は働きに出る

子供に玩具だって買い与えたい

新しいサンダルだって履きたい

それを望んではいけないのだろうか?

 

それ以来

義父は口をきいてくれなくなった、、、

 

f:id:toughy:20210706091125j:plain

f:id:toughy:20210706091142j:plain
f:id:toughy:20210706091144j:plain
f:id:toughy:20210706091147j:plain
f:id:toughy:20210706091150j:plain
f:id:toughy:20210706091159j:plain
f:id:toughy:20210706091155j:plain


嫁はなかなか優秀なセールスレディとなり

社長も信頼も寄せる

友だちから口紅やサングラスをもらう

 

夫はそれに気づき

疑いをもったり、不満を漏らしたりする

 

しかし

家は嫁の働きでほんの少し裕福になり

家族は喜ぶが

相変わらず義父は口を利かない、、、

 

f:id:toughy:20210706091231j:plain
f:id:toughy:20210706091234j:plain

f:id:toughy:20210706091227j:plain


夫も「代わりに僕が夜バイトするから、会社を辞めなさい」と妻に告げる

 

妻が辞表を出し損ねている間に

夫から電話が入り

「辞表は出すな、銀行が破綻した、職を失った、キミが働かないヤバイ」と、

 

夫は職を失い

再び貧しい生活になるが

社長がほんの少し嫁に昇給させてくれた

さらに夫の職も見つけてくれる、、、

 

f:id:toughy:20210706091334j:plain
f:id:toughy:20210706091337j:plain
f:id:toughy:20210706091349j:plain
f:id:toughy:20210706091353j:plain


そんな最中

社長は一人の女性社員をクビにした

嫁は社長に抗議して

しまいには辞表を叩きつける

 

更にどん底に陥る一家の明日

 

f:id:toughy:20210706091430j:plain
f:id:toughy:20210706091433j:plain
f:id:toughy:20210706091444j:plain
f:id:toughy:20210706091447j:plain

 

しかし、嫁は言う

「大丈夫よ、職は探せる、ここは大都会なんだから」

 

この前向きさも

嫁が社会に出て自信を手にしたからなんだな

 

大都会なんだから職はある

大都会でも良い職はない

大都会だからイヤなことも色々ある

だけど、大都会だからどうにかなる、、、

 


なんてことない物語なのに

そこそこ尺が長くても

まったく長さを感じさせず一気に引っぱられた

 

おそらく当時のインドにおいては

まったく新しい感覚「女性の自立」を描いた 

さすがサタジットレイの

これも傑作だ

 

f:id:toughy:20210706091509j:plain
f:id:toughy:20210706091506j:plain

f:id:toughy:20210706091526j:plain





おまけ

f:id:toughy:20210706091546j:plain
f:id:toughy:20210706091548j:plain

着物のカレンダー