たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/渇き(グルダット)

 

日本では埋もれがちな

インド映画の傑作<渇き>を観た、、、

 

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映画史上の100人の映画監督に選ばれるほどなのに

グルダットの名を知っている日本の映画ファンはどれほどいるだろうか?

 

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淀川、蓮見、山田3氏の対談集<映画千夜一夜>の中で

インド映画の話になり

淀川、山田がサタジットレイを褒めている最中

 

蓮實氏が

「いやいや、レイもいいけど、インドならグルダットでしょう」と発言し

グルダットを知らない淀川、山田氏に対して自慢げだった、、、

 

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グルダットはオーソンウェルズとも比較されるが

それは作風ではなく

監督でありながら出演し

メジャーではなく独立プロで制作をつづけ

映画に関わる生い立ちが非常に似ていることでの比較だ

 

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本作は

ボリウッド映画特有の歌謡シーンで

登場人物の心情を歌と踊りで表現するシーンを交えるが

主人公が詩人ということもあり

その詩が歌に生かされている

主人公の心情が映画に生かされている

 

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当初は酷評されていたようだが

現在では映画史上のオールタイムベスト100にも選ばれるほどの名作だ

 

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【ストーリー】
売れない詩人ビジャイは、世間からも家族からも見捨てられていたが、ただひとり娼婦グラーブだけは彼の詩を愛していた。やっと出版社に職を見つけたヴィジャイだが、社長の妻が大学時代にビジャイの恋人であったミーナであることを知り、愛より金を選んだ彼女に失望する。そんなとき、ある出来事から、ビジャイは事故死したと思われてしまう。悲しんだグラーブは彼の遺稿集を出版するため、自分の宝石を費用として出版社の社長に差し出す。詩集はベストセラーになり、ビジャイに冷淡だった者たちも一転して故人の才能を惜しむが、彼が生きていたと分かるとビジャイを精神病院に幽閉してしまう。果たしてビジャイの運命は?(TOWR RECORDより)