「ホームレスじゃない、ハウスレスよ」
職を失い、夫を失った女性が唯一残ったバンに乗り、職を求めながら場所を転々とする話、、、ノマド、遊牧民の意味、転じて現代の米国の車上生活者たち、、
常に同じ場所に建っている
そこからはいつも同じ景色が見える
そういう意味での「家」ではないが
違う風景、違う人達がいる私の場所(ホーム)
主人公に家を失った悲壮感はない
楽しんでいるようには見えないが
それでも人とのつながりに充実感を感じている
むしろ本来の場所を失ったことで見えてきた様々な景色、、、
「一緒に暮らそう」
妹にも、彼女を愛する男性とその家族にも迎えられながら
喜んで同意できない主人公は、ふたたび旅に出る、、、
この映画で非常に好感が持てたのは
他人(ひと)のせい、社会(政治)のせい、環境(周り)のせいにしていないこと
何かのせいに感じさせるように意図して仕向ける監督が多い中
そういう切り口が映画には多い中で
災難であっても、苦しい生活であっても、決して不満をもらさず
かといって、我慢をしているだけではない主人公の姿に感心する
そして、そのように撮った監督に敬意を表する
ボクは
「楽しくないとしたらそれは自分のせい、楽しむのは自分次第」と
そう思って生きている
この映画の主人公もボクと同じ考えのような気がして
たいへん共感できた、、、
3.5☺