ツァイミンリャンは最初に最新作を観てしまったため、監督に対する認識が間違っていた、、、ツァイミンリャンを観たことのない人は、最初にかならずデビューからの三部作(青春神話、愛情萬歳、河)を観るべきで、そして、ツボに入った人は、その後の作品へ進め、、、
ま、油断も隙もあったもんでないというか、油断していると凄いものを見せられてしまうので、とにかくツァイミンリャンは要注意だ、、、
溺死体の役で汚い川で浮かんだ青年が、その映画撮影を紹介した幼馴染の女性とその日の晩に関係を持った翌日から、主人公の青年は首が痛く傾いたままになる奇病にかかってしまった、、、両親は湿布、病院で痛み止め、マッサージ、針灸、そして宗教と治療を試みるが、青年の首は一向に良くならない、、、その一方で父親はゲイたちのハッテン場に化しているサウナに出入りし、母親はAVビデオのコピーをデリバリーする男を愛人にしている、、、そして、家の中は上階から水漏れで床が水浸しになっているが、これもなかなか解決できない、、、
すべてにおいてこの家族は、抜本的な改善がなされないから解決に至らないのだ、、、ドタバタしているだけで、「しよう」とする強い意志が希薄なのだ、、、むしろ本能を優先して、戦っているわけでなく、ボクにはただ藻掻いているだけにしか見えない、、、
当の本人たちは、いたって本気で真面目なつもりなのだろうが、観客にはバカに見える、そして、それがあまりにも衝撃的で、、、とうとう、こんな展開ある?、、、たまげた展開にハッテンし、父親は青年にビンタをくらわすが、どっちもどっちやろー
ま、観れば分かるが、スゲエ映画みせられてしもうたわ、てな、、、
この家族の居間に置かれた、狭い水槽に入れられた3匹の大きな雷魚が
この夫婦親子のように感じずにはいられない、、、