ドゥミ作品の中では
比較的知名度の低い作品だけど、
これがなかなか力作で
印象的な画が多く、アートスティックで
監督のもった資質、センスの良さを感じさせる一作だ、、、
1989年12月6日にモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件の顛末とともに、重傷を負いながらも生還した女子学生ヴァレリーと、混乱の中で負傷した女子学生を救おうと奔走した男子学生ジャン=フランソワのその後までを描く。
実行犯は
フェミニズムに対する怒りを抱き、女性に対する逆恨みの感情を、女性をターゲットに銃乱射することで、自分の感情の均衡を得ようとしている、、、「女性の特権を放棄せず、男女平等を声高にヒステリックに叫ぶ女ども!」「それなら、オリンピックで男女を分けて競技するのはやめようぜ!」
主人公の女性は
女性であることで、社会の差別や蔑視を感じ不満を抱えている、、、女性に不利な世の中、女を見下す男ども、、、子どもを産んで育てるか?仕事を優先するか?女性にとっては酷な選択、、、
「引き」と「寄り」の画の使い分けが巧い