実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得た物語
両親や妹からも見放され、その日暮らしで喰いつなぐだらしない女であり母親だが、幼い息子はネグレクトされても母親と一緒にいるしかない。社会の底辺で生き延びることだけの絆で結ばれた母と息子、それは絆という名の「共依存」。そして凄惨な事件の裏で、息子が罪を犯してまで守りたかった母親という存在とは何か、、、
同じネグレクトという問題では是枝監督の「誰も知らない」があるが
この映画はより母親の存在に焦点を当てる、、、
この映画の見どころは
次つぎと出会う男たちと関係をもつ
主演の長澤まさみの体当たりの演技だろうが
昔の女優でいうところの「体当たり」の域にはいかないのが
男性にはガッカリなところ、、、W
そしてこの映画の弱点も長澤まさみ本人だ
綺麗すぎるのだ
ほぼスッピンでも、白髪を混ぜても
とても底辺を這いつくばる女には見えないのだ、、、
観客には親としての責任に欠けているとみえるが
この女は子供を育てはしない
育てはしないが、一緒に居ることが母と子の絶対的な関係であり
子を捨てないでいることが親の責任を果たしているつもりなのだ、、、
冒頭
母親はさっそうと自転車をこぐ
でも、自転車に子供を乗せていない
子供は母親のこぐ自転車を必死に後ろから追いかける
映画的だね
セリフでなく
画で観客にこの母親ってのがどんなヤツかを伝えている、、、
そして
あまりカットを割らないのもいい
アップの画が多いが
ときどきくるロングの画がいい
と、評価するべきところも多いし
長澤の美しさが弱点でもあるが
それでも「3.5」点はつけたいところなのだが、
この映画制作のクレジットの上位にいるスタッフと
個人的にモメているので
腹立たしく-0.5点とする
3☺