ここ数年の邦画で一番ではないかな
もちろん昨年公開の邦画の中で1番
この映画<蜜蜂と遠雷>
あらすじ
4人の主人公が、それぞれの想いを抱いて臨むピアノコンクール、、、
何しろ美しい
石川監督の前作<愚行録>と同じ
ヨーロッパの人の感性
素晴らしく美しい
色にこだわっている
「黒」と「黒っぽい」ところを
もしくは「少し青の混じった」ような
計算され表現されている
なかなかこういう腕のある人はいないよ
ライティングも見事
かなり設計されて計算尽くしの優れた画づくり、、、
とくに
月明りの下
主人公の二人が一緒に
即興でピアノを演奏するシーンが素晴らしい
まるで二人の子供が
粘土遊びでもして楽しんでいるかのような
そんな演出も、そして演者も
撮影、照明と併せて見事なシーンだ、、、
また
キャメラが屋外に出ても綺麗だ
砂浜のシーン
主人公3人のピアニストが遠くで鳴る遠雷を見つめるシーン、、、
そして
多くの時間を割いたピアノの演奏シーンだが、
さんざん見せられても
まったく飽きることがない
普通なら眠っちゃうようなところも
目を見開いて釘付けになるのは
やはりキャメラワークとカット割りが良いから、、、
原作があるらしいが
映画化にあたって映画向きの原作をチョイスした
監督(もしくはプロデューサー)のセンスが良い、偉い、
原作も良いのだろうけど
これなら映画であっても
原作を越えられる可能性があると信じたのだろう、、、
クラシックはよく知らないから
知らない曲ばかりだけど、OSTが欲しくなった、、、
☺ 4