おそらく
「加計」「森友」を念頭において書かれたものなのだろうけど
まさに
現在進行形の「桜を見る会」の問題にジャストミート
いわゆる
政府による情報操作、印象操作、改ざんやデーターの破棄
内閣府とは政府を守る組織で
各省庁のエリートたちが集められ
首相をはじめとする現政府を揺るがすものを排除する組織
そのためには
大勢の職員が首相や政府を擁護するようなコメントを
ネット上でツイートする光景も描かれていて不気味だが
そこはちょっとエンタメ的にデフォルメしているような気もしないではない
日本という国の中枢の
江戸時代からまったく変わていない武家社会
組織への忠誠心
御上絶対の忠誠心
親方日の丸、長いもの巻かれろ、事なかれ主義
そのために行われる数々の悪行
今井正が<武士道残酷物語>で描いた世界
そこらへんが見事に描かれている
キャメラワークが非常に良く
なかなかいい画が撮れていて
(ただし職場のシーンでのキャメラの揺れが船酔いレベルでキツイ、やりすぎ)
藤井道人という監督の
若干30歳そこそこの若手監督が
こんなにキチンとした画を撮れるとは正直驚いた
映画をたくさん観て
映画を良く知っている若者なのだと思う
最近なら、佐々部清あたりがやりそうな系統の内容だが
そうでなくて良かった
そういう連中ではなく
こういう若手が撮って本当に良かったと思える、、、
あらすじ
ジャーナリストの父親が誤報のために自殺した東都新聞社会部の若手女性記者・吉岡エリカは、総理大臣官邸における記者会見でただ1人鋭い質問を繰り返し、官邸への遠慮が蔓延する記者クラブの中で厄介者扱いされ、社内でも異端視されていた。
そんなある日、吉岡は上司の陣野から大学新設計画に関する調査を任される。極秘情報が記された匿名のファックスが社会部に届いたためだ。彼女が調査を進めた結果、内閣府の神崎という人物が浮上してくるが、その矢先、神崎は自殺してしまう。
神崎の死に疑問を抱いた吉岡はその調査の過程で、内閣情報調査室の若手エリート官僚・杉原拓海と巡り会うが、彼は現政権に不都合なニュースをコントロールする立場でありながら、神崎の死に疑問を持っていた。神崎は彼の元上司だったのだ。立場の違いを超えて調査を進める2人の前に、ある事実が明らかになる。(Wikiより転載)
「この国の民主主義は形だけでいいんだ」や
「誰よりも自分を信じ、自分を疑え」など、端々に良いセリフもある
最近の邦画では珍しく
なかなか素晴らしい作品だった、、、
3.5☺