ワンスアポンナタイムインウエスト
ワンスアポンナタイムインレボリューション
ワンスアポンナタイムインアメリカ
タラちゃんの好きなレオーネの「ワンスアポンナタイム三部作」を拝借して
ハリウッドの栄光と挫折を描いた新作
今年はこの作品のために色々と準備をしたよ
「ハリウッドバビロン」を読んで予習したりね
タラの過去作も見返してみたり
ハリウッドは100年以上前から週末かならず誰かの主催でパーティが行われていたね
スティーブマックインさえ
Playboy誌主催のパーティに顔を出して
ハリウッドのゴシップネタをツマミにしていた(タラの創作?)
映画館のボクの近くの席に米国人らしきオジサンがいたのだけど
大受けしてたね
極端に言えば
1分おきにいちいち反応していたよ
正直この映画は
50年代から60年代を米国で過ごした人でなければ
面白さは半減どころか
そこらへんを知らないと楽しめないし
まったく分からないで2時間40分を過ごす可能性もあるね
つまらなくはないけど、面白くないってことになるよ
だからね
これはその当時をよく知る人か
本当のタラちゃんファンしか観ない映画だよね
(あ、ブラピもしくはレオ様ファンも観るね)
そうでないと
「タラ、やらかしたなー!」って感想で終わっちゃうよ
パチーノがタラ作品で観られるのは嬉しいけど
本当ならイカレた感じの役とか悪役とか派手な役を演じて欲しかったなぁ
タラの映画って
ヤツの趣味的なもので成立しているけど
今回はそれが如実に謙虚に表れている
映画ネタ、テレビネタのオンパレード
と、いっても
普通の映画ファンなら「スティーブマックイン」や「ブルースリー」程度しか喜ばない
いや、若者たちにはそういったレジェンドさえも知らないかもしれない
ま、だからワンスアポナタイムなんだけどね
そんなわけだから
宣伝文句も「ラストの13分の衝撃」ってことくらいしか売りにできないんだよね
日本人のほとんどがタラの趣味についていけるとは限らないからね
ラストはネタバレになるから詳しく書かないけど
レオちゃんとブラビ両スターの見せ場でしめくくる
いかにもハリウッドらしくね
そして
このラストを観て分かるんだね
これはね、
タラちゃんによる
マンソン一家への復讐なんだね(妄想復讐であるが)
そして、フェミニスト団体への復讐であり
#metoo運動への復讐でもあり
もっとハッキリいえば、ユマサーマンへの復讐であり
もしくは、テレビは映画は人々に悪影響を与えると訴える人権団体への復讐なんだね
なぜなら
そこにはタラのハリウッドへの愛(もしかしたらシャロンテートへの)があるからね
自分が出演した映画の流れる劇場前でのテート
手に持っているのは後にポロンスキーが映画化する「テス」のハードブック
意外だったのが
シャロンテートの描き方だね
すごく魅力的、So キューーート!
とくにね
自分が出演した映画を劇場に観に行く一連のエピソードが
すごくすごくいいんだよね
印象に残る映画の中の映画館だった、、、
ビラピは
なんといってもブルースリーとの絡み
ブルースリーがハリウッドでは「ビッグマウス」で有名だったことをエピソードにして
カシアスクレイ(マハメッドアリ)を殺せるみたいなことをいうんだね
そしたらブラピが立ち上がってファイトになるんだけど
その際ブラピはその見知らぬアジア人をブルースリーとは言わず
「カトー」と言うんだね、グリーンホーネットだね
それほど
オマエなんかハリウッドじゃ知られてねえよ!って言いたいんだね
レオちゃんもいいとこあるよ
落ち目になった元テレビ西部劇のスターが
悪役として映画に呼ばれるんだね
(過去のスターは落ち目になるとたいがいこういう使い方をされるという前フリあり)
アルコール中毒のせいでセリフがうまく出てこないんだけど
気合いを入れ直してキャメラの前に向くと
素晴らしい演技をしてみせるんだよ
その演技をしている演技がうまくて
レオちゃんがカッコいい
ほかにも色々いい場面があったけど
エピソードの積み方がいつものタラらしくないんだよね
リズムがないっていうか
なんかかったるいんだよね
一番印象に残ったのは
ブラピの黄色いアロハかも、、、カッチョいいいいい、、、
真似たいけど
あれ、ボクらが真似たら、かなりヤバイことになるよⓌ
3.5☺