たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

<パラサイト_半地下の家族>のアカデミー作品賞受賞に関する感想

 

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外国映画である<パラサイト_半地下の家族>の作品賞受賞には驚いた。

アカデミー賞90年以上の歴史で初めてのこと。

 

思えば2019年は「韓国映画誕生100年」の記念の年で、何かそれに相応しい結果を韓国の映画業界が切望していたところに、<パラサイト半地下の家族>がカンヌ映画祭パルムドールを受賞した。すると、韓国メディアは「次はアカデミー作品賞だ!」という論調になったが、これには大変違和感を感じた。カンヌ=オスカーと考える映画人はいないからだ。むしろカンヌをとったらオスカーは取れないと考えるのが通常だからだ。長いアカデミー賞の歴史の中で、カンヌを制した作品がオスカーの作品賞をとったのは唯一<マーティ>だけだ。さらに、どんな優れた作品でも外国作品はノミネートはされても作品賞はとれない暗黙のお約束が存在するからだ。それを韓国の一般の映画ファンが言うならまだしも、そういった事情を理解しているであろう業界人までもが声を揃えて「次はオスカー!」と言っていたから、不思議でしょうがなかったのだ。そんな歴史やお約束の中で韓国の向いているベクトルにテンションの高さに違和感を感じていたのだ。しかし、<パラサイト半地下の家族>は全ての韓国人の望みどおり(筋書きとおりに)にオスカーも受賞した。なにか特別な力が働いたのか?それとも、アカデミー協会会員の心に変化が起きたのだろうか?

 

アカデミー賞にロビー活動はつきものだし、<パラサイト半地下の家族>が優れた映画であることは否定できない。今までもアカデミー賞は時代の価値観や空気の中で様々な方向転換をしてきた。しかし、今回アカデミー会員の多くが申し合わせたように同時多発的に突然目覚めて改心して軌道修正したのだろうか?それが不思議なのだ。特別な大きな力が働いたとは言わないまでも、それならば今回限りのことでなく、これからのアカデミー賞は純粋にその年の世界でもっとも優れた作品に作品賞を与えるという、そういう理解でよいのだろうか、、、

 

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