世界のテニス界で
ナブラチロアの前の
クリスエバートが登場する以前
60年代後半から70年代前半の絶対的女王といえば
ビリージーンキングだよね
マイケルジャクソンの名曲<ビリージーン>♪は
このテニスの女王ビリージーンキングを歌っているとも言われていたけど
それはどうやら違うようだ、、、
タイトルの<バトルオブセクシーズ>から想像すると
ボディコン&ミニスカのおネエちゃん連中が格闘する映画と思いがちだが、
これは
1970年代に全世界がその行方を見守った
世紀のテニスマッチ「Battle of the Sexes(性差を超えた戦い)」を映画化したもの
当時のプロテニス界は
女子の優勝賞金が男子の8分の1であるなど男女格差が激しかった
まだまだ
男女不平等の社会の中で「ウーマンリブ」の運動が台頭した頃
女子テニスの世界チャンピオンであるビリージーンキングが
テニス界の現状に異議を唱え
仲間とともにテニス協会を脱退して「女子テニス協会」を立ち上げる
そんな彼女に
元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが
「男性優位主義」の代表として挑戦状を叩きつける、、、(映画.com引用)
実在のテニスの女王を演じたのは
<ララランド>後の最初の仕事となるエマストーン
(プロのテニスプレイヤーにしては少し華奢な体格だ)
監督は<リトルミスサンシャイン>の
ジョナサン・デイトン&バレリー・ファリス夫妻
(画もよく撮れている)
ダニーボイルが製作にあたっている
(自分が監督するようなタイプの題材ではないのを知っている)
この映画の良い点は
対決する二人の私生活もしっかりと描いていること
ギャンブル癖のせいで妻から別れを告げられたボビー
同性愛と結婚生活の間で揺れるキング
男女間差別で考え方の対立ふたり
そして
二人は大観衆の前で対決の時を迎える
そのテニスの試合も忠実に描かれる
差別、同性愛、大観衆を前にしたクライマックス、その忠実な再現
あれ、何かに似てない?
そう、これは、もうひとつの<ボヘミアンラプソディ>
クィーンがキングに
ロックがテニスに
まったく違うが、まったく同じ
テニス界のクィーンはロック界のクィーンではなくテニス界のキングではなくクィーンであるキング
登場人物ゲイのスタイリストが言う
「(ゲイもレズも)いつか私たちは自由に人を愛せる(時代が来る)」と、
3☺