いかにも
いかにも90年代っぽい映像
ところで
「映像」って
松本俊夫が使い出した言葉なんだって、ね
最近知った、、、
だから
自らを映画監督とは呼ばず
「映像作家」と言っていたのだ、、、
1990年代なんて
ボクの歳からすると
比較的新しい時代に感じるわけなんだけど
それでも
この映画は非常に古臭く感じる
80年代のブロックバスターな
超大作主義的な
娯楽大作一辺倒な時代がひと段落して
ウォンカウァイ等世界中から
新しい映像作家が登場する
日本も
時代の空気にのった画作りで頭角を現す
そんな時代の一篇、、、
時代の風に乗っているから
当時は新鮮でカッコよくスタイリッシュで素敵だった
しかし
今観ると
当時と同じような感覚で見られる作品が幾つあるだろうか?
岩井俊二やタケシでさえ危うい
もしかしたほとんどの作品が
この映画と同様古臭く感じかもしれない
一方
ウォンカウァイは輝きを失わない
だから名作なのだ、優れた才能なのだ、、、
(ただし、数本はやはり古臭く感じる)
でも、ね
古臭く感じても
ボクは香港が大好きだから
その香港の風景を眺めているだけで
嬉しくなってしまうのだ
見上げるような
そして、見下ろすような
そんな画が多い
そして、いい
1997年、中国返還目前の香港。中学を中退し、黒社会メンバーであるウィン兄貴の借金の取り立てを手伝っている青年・チャウ(サム・リー)。中国大陸出身の愛人のもとに走った父の家出後、低所得者用公団にパート勤めの母と二人暮らしの彼は、富裕層の学生たちに虐められる知的障がい者のロン(ウェンダース・リー)の兄貴分として、彼を守っていた。ある日、チャウは借金の取り立てに行った公団で、ベリーショート姿が魅力的な16歳の少女・ペン(ネイキー・イム)と出会う。
一方、飛び降り自殺した女子学生・サン(エイミー・タム)の現場に偶然立ち合ってしまったロンは、彼女の血に染まった2通の遺書を拾っていた。ペンと再会した病院で、それを手にしたチャウは、その晩からサンの夢を見ては、夢精する不思議な現象に襲われる。そこで、チャウは「友達になってほしい」と言うペンとロンを連れ、サンの遺書を宛先が書かれた相手に渡しに行くことを決意。1通目は彼女と付き合っていた恋人。彼は彼女が通っていた女子校の体育教師だったが、遺書の内容を見ずに破り捨ててしまった。残る1通は彼女の両親宛てだったが、家の様子を伺っているときに彼らに見つかった3人は、思わず逃げ出してしまう。だが、そのときペンが腎臓病に侵されており、移植手術ができなければ、余命わずかということをチャウは知ることになる。
その日から、ペンに対する想いが愛情に変わったチャウは、彼女のために臓器移植のドナーになり、母親から盗んだ金で彼女の手術費と家の借金を肩代わりしようとするが、それを知った母親が家を出てしまう。その後、ペンを入院中の病院から連れ出し、高台にある墓地に行ったチャウは、「私が死ぬとき抱きしめて」と言うペンに対し、優しくキスをする。そして、彼はかねてからウィン兄貴に言われていた中国大陸から来た商売敵の“殺し”を引き受ける。
だが、それは彼らにとって、悲劇の始まりでもあった――。
だが、それは彼らにとって、悲劇の始まりでもあった――。
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