たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/追跡

ロバートミッチャム主演
ラオールウォルシュ監督
西部劇<追跡>

イメージ 1

物語は
主人公の男が誰かに追い詰められ、ある廃墟に隠れている、そこに恋人らしき女性が現れ逃亡の助けをしようと申し出るところから物語が始まる、いったいどういうスチュエーションなのかは観客には知らされず男が語り始める、、、どうやらこの廃墟に子供の頃男は住んでいたような気がするようだが、家を出ることになった日以前の記憶が消えている、覚えていることは女の母親に救われ家に連れて行かれ、そこからその一家(母、兄、妹)の兄弟として育てられることになったこと、、、大人になった男は兄からも見知らぬ男からも命を狙われるようになるが、その理由が男にはまったく分からない、、、どうやら義母が過去に絡んでいるようだが、義母は口を固く閉ざしている、、、いったい、この男が命を狙われることになる過去の因縁とは、、、そして男は果たして逃げ延びられるか、、、

ラオールって
ほんとハズレがない監督と思ふ

ハズレ率の低い
防御率の低い優秀な投手のようで
外角、内角によくコントロールでき
直球と変化球を織り交ぜ
緩急自在に観客を引き込む術をもっている名投手だ

この作品も
フィルムノワールの雰囲気を醸し出すような西部劇

心理ドラマであり
人間ドラマであり
スリルとサスペンスをはらんだミステリー西部劇
(ミステリーは言い過ぎか)

誤解、愛、憎しみ、信頼、不信

ラストへつながるために
全てを見せていく
きちんと構成されていて
語りが巧いのだ

まったく飽きさせることなく
状況を少し少し見せつつ
グイグイ引きつけ
一気にラストに向かっていく

もちろん画も良いね
人の配置が巧いし
ロングの画がカッコイイ

そして
ロバートミッチャムって
やっぱりいいなぁ
ほんと雰囲気あるよね
カッコイイとかハンサムとかでない
味のある人

こういう作品が
他のスタンダードな名作西部劇と
同じように多くの人に観られると良いのになぁと思ふ、、、

ちなみに
タイトル<追跡>はピンとこない
<光る拍車>で良いと思うが、、、

イメージ 2