たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

2017年のキネマ旬報ベストテンは
<映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ>だった

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監督が石井裕也だったので観たが
感想を述べるには至らなかった、、、

詩を映像にするという考えはあるけど
もっと更にイマジネーションを広げて劇映画にしてしまう
そんなアプローチ、そんなチャレンジに感心する

でもね、悪くないけど
あまり語りたくない作品でもある、、、

朝起きて、空を見て、町を歩き、電車乗って、仕事して、酒呑んで、電話して、メールして、アパートに戻ってきて、くよくよして、社会とか、事件とか、1200万分の1とか、金とか、家族とか、孤独とか、障害とか、困難とか、無関心とか、死とか、生きるとか、愛とか、友情とか、幸福とか、不幸とか、走ったり、足を止めたり、歩きだしたり、月を見たり、星を見たり、太陽に目を伏せたり、汗とか、涙とか、雨とか、雪とか、枯れ葉とか、桜とか、満員電車、交差点、歩道橋、雑踏、階段、坂道、神社、山とか川とか、海、かならず海とか、音楽とか、映画とか、小説とか、詩とか、舞台とか、写真立てとか、雲とか、犬とか、猫とか、金魚とか、女とか男とか、日常、現実と夢、ごめんね、、ありがとう、愛してる、、、

もちろん、そうなんだけど、
当たり前のことだけど
そうなのかもしれないけど
それは映す対象だし、語る対象だけど
また「日本映画っぽい」とか絶対言われる類の作品で
「またかよ」って舌打ち喰らうたぐいの映画で
「その手の日本映画を金払って見せられるのはもうウンザリ」という声も、
でも、そうなっちゃうだろうことが
できれば語らずに済ませたくなる理由で、、、

ネットとかメディアとか映像や音が氾濫する今の社会では
あらゆる場所で
自分への呼びかけのように語り掛けてくるものがあるよね
錯覚のような暗示のような、それが社会との接点のような
(またはメディ側も呼び掛けるような戦略を持っているが)

そういう意味で
路上ミュージシャンのアイデアは面白いのだけど
孤独感、社会での孤立感は際立ってうまく表現されているけど、
日本映画におけるこの手のテーマには
誰もが食傷気味なのではないだろうかってこと、、、

それと
とるに足らないことかもしれないけど、
片目が見えなくても「半分」とか「1/2」ではないんだよね
そういう語り口にしたいのかもしれないけど
実際の目え方もそうじゃないし
そういうことじゃない、それでいいのかなぁと、疑いたくなるんだよね、、、

キネマ旬報のベストテン1位って
記録として永遠に残る存在だから
その栄誉に、その重圧に、この作品は耐えられるのか?と少し心配になる、、、

2.5☺

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