ベルインマンの<狼の時刻>を観た
バンパイヤものと勝手に思い込み
ベルインマンの狼男映画を楽しみにしたが
一人の画家の自己精神崩壊のドラマ
しいて言えば
<仮面/ペルソナ>系統の作品だった
タルコフスキーもベルインマンも
ミゾグチがさぞ好きなようで
この映画でも
ミゾグチから影響を受けたと思われるショットがあった
とくに長回しにその影響を感じる
ミドルのルーズな画からドリー移動そしてFIX
FIXの画では延々に独白が始まるのがいい
1巻の内にカットが割れるか気になったりする
途中
ストーリーが混乱する箇所があるが
たいがいこういう時は夢想幻想シーンだ
分からなくなる人の多くが
ストーリーと関連付けようとして観るから
深みにはまって分からなくなるのだ
こういう時は
一旦頭を「素」の状態にし
ストーリーから離れて
ただただ映像を感覚的に見ていればよいのだ
理解しようとしてはいけないのだ
Don’t Think,FeeeeeLだ
「あれっ、と思ったら、素」だよ
トシちゃんの往年のヒット曲
<ハッとして、GOOD>♪みたいなもんだね
「ハッとして、素ぅ」
難しい作品にブチ当たったときは、試してみてね
とにかくいい画の数々
その視覚脳を刺激するショットに酔いしれよう