友人が
「小津の<戸田家の兄妹>はいいなぁ」と、呟いたので
ひさしぶりに観てみた
アントニオーニもこういうことやる
意図的に頭切っちゃう
そりゃね
動きのある画なら
仕方なく必然的に一瞬頭が切れちゃうこともあるだろうけど、
FIXだからね
こういうの撮らされるの
でも
な~んか面白い
面白がっちゃおう~
法事での親戚の会席のシーン
本編中一番の見せ場
主人公に代わって
観客に蓄積された鬱憤が一気に晴らされる
胸のすく思いの名シーン、、、いいねえ~
法事までの重い雰囲気が
転んじて明るくなるラストちかく
廊下(縁側)に置かれた九官鳥の配置
ふつうなら吊るされると思うのだが
画の作りとしてはこれが正解なのだろう
またね
九官鳥は兄の分身でもあるんだね
ここでは九官鳥がフレームになくてはならない
でも
吊るしておくと上の空間が騒がしくなるので
けっきょく下に配置したのだと思う
上のショットに続くこのカットも不思議な感じだね
あんまりこういうショットは小津では観ないような気がするので
一瞬ゾクっとした
コミカルなラストの展開でありながら
画はコミカルではない
渋オモロー