たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/愛・アムール

ミヒャエルハネケ
観客に媚びることなく、現実を淡々とつきつけるだけ

閉塞感、重く、光がない、希望の光が無い、救いがない、
まるで観客を突き放す感じ

それが、ハネケ
 

たんたんと進みながら
ときどき観客を肩透かしし 『何これ?』とさせる
そして
観た後ずっと引っかかる
イヤな記憶として脳内に留まる、、、


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そんなハネケの<愛・アムール>も
いつものハネケ
 

たんたんとした中にも印象的な一瞬がいくつかあり
その中でボクが一番印象的だったのが
最後の方のシーンで部屋の入ってきたハトを捕まえる場面


簡単に捕まりそうなのに

老人だからトロくて捕まらない
やっと捕まえて毛布でくるめて放さない

そして抱きしめる、、、ぎゅっと抱きしめる、強く抱きしめる

このシーンが非常にいい
 
そして、これが次のシーンに生きてくる

ハト(捕まるまで状況)=妻(介護の状況)
そして妻を、ハトのように自分の胸に押し当てて、強く抱きしめ、、殺す
(ハトを殺したかは定かではない、その説明はハネケには必要ない)