たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画一言二言/夫婦

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部下の家に倦怠期の夫婦が居候する話し、、、そういう設定だけでも何かが起こりそうでワクワクするね、、、

 

成瀬の映画を観るときは、「語り」の巧さの理由を求めてみる、、、もちろん、脚本が良いのは当然であるが、脚本に書かれていない監督による演出、芝居の付け方によるものが大なのだ、、、

 

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ここでカットを割っても良いだろうと思う局面で成瀬はカットを割らず、演者をスッと立たせてからカットを割る、後へのつながり、演者の感情など意味を持たせるから観客が吊られて次のシーンに興味を持たせる効果を生む、もしくは興味を持続させるのだ、、、

 

映画の中での演者の「眼」は大変重要だ、誰が誰に視線を向けて、どんな表情で見ているか、演技の8~9割は「眼」で決まる、セリフがなくても「眼」で語らせる、伝える、、、この映画では主人公の上原謙は終始視線を下に落とし、妻に眼を向けることはない、、、妻への関心や愛情の度合いは主人公の視線でだけ表わしている、、、それは全てラストの主人公の妻を見つめる目のために、、、

 

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 岡田茉莉子が若い、、、