結婚して5年間一日たりとも夫と離れたことがないという女が初めて夫が数日留守する間に三人の女性に会いに行く話し、、、、夫は常に「愛する人とは何があっても一緒にいるべきだ」と言っているそうだが、はたしてそれなら夫が数日間留守にしたことも真実なのか疑わしいが、それでも観客はこの主人公の女について行くしかない、、、
ホンサンス、本国ではスキャンダルにまみれ軽蔑されている存在だが、コアな映画ファンのハートをガッチリ掴んで、本作でもベルリン映画祭で監督賞を受賞している、人格と作品は別モノ、、、
作中かならず「映画」「映画監督」というワードが登場する、かならず「喫茶店」のシーンが登場し、かならず「FIX」の「長回し」で、向かい合った会話のシーンではサイドからのミドルショットとなり、かならず変な「寄り/引き(ズームアップ/バック)」を使う、、、確固たる自分のスタイルを貫くが、この人は小津にはなれないと思う、、、何かを持っている一方、何か幾つかのものが欠落している人(監督)だと思う、しかしそれが魅力でコアなファンを離さないのかも知れない、、、
あ、そういえばボクも、この10年間一日たりとも妻と離れたことがない、、、ボクの場合、懲役くらってますので、仕方ないのですが、何か?
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