たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

食は映画なり/最高の人生の見つけ方

ファーストシーン
雪深い山を
一人の男が頂上を目指していく
だれ?どうした?
ツカミはOK!

さっとシーンが変わり
インスタントコーヒーの空き缶を
灰皿代わりにしてタバコの灰を落とす
モーガンフリーマン

いいね
これがラストにきいてくるんだね


入院先で知り合ったジャックニコルソンは
大富豪
ふたりの歩んできた生き方は正反対
立場や、人生そのもの
まったく逆だ
(白人と黒人という点もね)

ここで出会った二人は
バディとなるが
金持ちだけに愛飲するコーヒーも
世界最高価格のコーヒー・コピルアク
かたや
インスタントコーヒー好きのモーガンとは
こういうことも正反対

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病院のオーナーであるニコルソンに
病院食の苦情を言うモーガン
「豆スープがまずい」と、
しかし
ニコルソン本人は
病院食なんて食べないからね
ピンとこないんだね
毎晩生ハム食べてるからね
分からないんだね

「豆スープがまずい」

この言葉は
ラストちかくでも
もう一度モーガンが言うね

不平不満は
生きているからこそ
口をついて出る言葉なんだよね

オレはまだ生きてるぞ!
って意味で
その言葉が聞こえてくるね


大富豪で
全てを手に入れたような
ニコルソンの人生ではあるが
ひとつだけ
「家庭」というものが
欠けている

一方
モーガンはそんなに裕福ではないが
真面目に生きてきたから
それなりに家も持ち
なにしろ大勢の家族に囲まれて
家族の愛には恵れた人生だ

象徴的なシーンがある
モーガンは家族団らんの夕食
一方
ニコルソンは冷凍食品

「食事は人生そのものを表している」と
誰かが言ったけど
まさにそのとおりだね

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人生において
人それぞれ金持ちだったり
女をはべらせたりしていても
どんなに立派な人でも
孤独な人でも
家族に囲まれた人でも

死んでしまえば
同じだね
同じ灰になるんだね

ラストに山頂に到着した男の手には
インスタントコーヒーの缶
印象的に
それを表しているね

脚本が良いね
上手いね


PS
実はこの映画
初鑑賞

たまたま
最近
茶をしている時

向かいの席の男が
今までで一番笑った映画の話として
この映画の話を
目の前の友人に
一生懸命話していた

たぶん
聞かされた友人は観ないだろうけど

赤の他人のボクは
速攻観たね

人が一生懸命話している喜びって
興味あるからね