<浮草物語>を
カラーでセルフリメイクした
小津作品
<浮草>
小津作品というより
世界一のキャメラマン
宮川一夫作品というべき
随所に
素晴らしい画
とくに
あの雨のシーンは震えるね
スゴすぎる
うぉ~、さすが宮川、ぞくぞくする~しびれるぅ~
ほかに
参考の画像は見つからなかったが
逆光の顔のカットが幾つかあったが
いいねえ
ボクは逆行の画が好き
♪
小津と宮川の奇跡のコラボレーション
それが実現した経緯には諸説ある
が
厚田もいいけど
『やっぱり、宮川さんはいいなあ』と
小津の心は呟いただろうね
♪
注意して見ていると
この作品は
アクセントとしての「赤」が
随所に存在する
赤い花
うちわ、笠、ちょうちん、自転車、消火器、帯の線、パンツ、船底、ランプ
列車のライト、火の用心、大入り、ネオンサイン、座布団、バケツ
赤、赤、赤
たとえば、上の画像の中にある団扇や傘や色硝子ランプが赤でなかったら、どんな画になる?つまらなくなるでしょ?色彩ってこういうことなんだね、、、
小津はあるシーンで
赤いヤカンを隅に置いたそうだ
ところが宮川が
「誰だこんなところにヤカン置いたヤツは!」と叫んだ
実はヤカンを置いたのは小津だった
本番前に小津は自分でヤカンを笑った
「笑う」は映画業界では「どける」の意味
これが世に言う
「小津安二郎・赤いヤカン事件」
これには笑う
さすがの巨匠・小津でも
宮川には遠慮するのだなぁ ハハハ