たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

食は映画なり/最後の人

ムルナウの名作
<最後の人>

残酷で哀しい物語
男の「仕事」に対する「プライド」と「金」の話

イメージ 1

立ち直れないほどのバッドエンド
ところが
用意されたバッドエンドのラストに
付け加えたような
ハッピーエンドが用意されている

ハッピーエンドを強く求めた誰かに対する
あてつけのような
投げやりな
もうひとつのラスト

バッドエンドになった次のシーンで
唐突に
「ところでその後突然
男に遺産が転がり込んで金持ちになりました
めでたしめでたし」の文字

はーっ!?

そして
金持ちになった男が
ホテルのレストランで
シャンパンを開け
食事を見ず知らずの人たちにふるまう光景

豪華な御馳走ごちそう御馳走
金に任せて喰い散らかす姿に
『これでハッピーか!?』
『どーだ!これで満足か!』と
監督の叫びが聞こえてくるようだ

とかく
ハッピーエンドを求める観客も多い
映画は夢を売るだけではない

『ときに哀しいドラマも存在するんだ!』
監督の怒りを感じる

成金的な
超アホらしいハッピーエンドに
監督の意地を感じる