たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/ベニスに死す

ルートヴィヒを観たので
ひさしぶりに<ベニスに死す>を観てみた

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この映画はマイ映画ランキングとしたら
ベスト10に必ず入ると
40年近く思っていた作品で
30年ぶり3度目の鑑賞だ

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以前も気が付かなかった訳ではないのだろうが
気にならなかったのだろうか
いや、気にならないわけがない
 
なにしろ異常なほどだから
 
何が?
 
やたらとズームを多用している
カットを割らずに長回しにもかかわらず
ズームで「寄って」しばらくして「引いて」
そしてまた「寄って」「引いて」
さらにポジションを変えて「寄って」「引く」
 
それが「ほとんどの」と言いたいくらい
多くのシーンで頻繁に繰り返す
ナメてんのかー!ケンカ売ってるのかー!と叫びたくなるほどだ
 
いって、こい、いって、こい
これは俗に「ガッチョ~ンズーム」と言い
素人のテクニックとされているのだ
 
そしてそしてパンも多用
しかも「必要ある?」と思われるところでさえ使う
中途半端にパンして、中途半端に戻る
「ガッチョーン」の次は「往復ビンタ」だ
 
FIXでロングテイクで良いと思うのに
落ち着きなくガッチョ~ンと往復ビンタの連発

ガッチョ~ン&ビンタ、ガッチョ~ン&ビンタ

いい加減
途中から笑わずにはいられなかった
「また、やってるよ ハハハ」

素人なら笑われるが
巨匠なら許されるのか、感心するのか、、、
  
彷徨う初老の男
全篇落ち着きのない印象で終始し、心が落ち着かない

ぁ、巨匠の罠にはまった、、、

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