そもそも
スプラッタものとかオカルトとか
怖い系が苦手なので、
有名どころ以外は観ないようにしている
しかし
これは観なくてはいけない
映画史に残る重要な作品だ
鮮血の「赤」を映して怖さを引き出すのではなく
夜の暗さからくる恐怖を重視した
モノクロの映像が非常に効果を上げている
密室劇部分は立場や状況による力関係を
すこし引いた画で撮り
隠し撮りのようでもあり
ドキュメンタリーのタッチのように効果をあげている
ゾンビ映画ではあるが
あくまでも人間が主役
人間を映し出すのだ
製作年は1968年
この頃の時代の空気がスクリーンから溢れている
ニューシネマの時代
ラストはイージーライダーのように
保守的な人間がヒッピーを撃つように
警察が黒人を撃つ
差別なのだね
黒人もゾンビも白人からしたら同じ扱い
ゾンビも恐ろしいけど
人間こそ恐ろしいね、醜いね