たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/レニーブルース

清原のことがあったから思い出したわけではないが
レニーブルースを思い出した、、、
 
偉大な映画監督であり、本業は偉大な振付師ボブフォッシー
フェリーニの<カリビアの夜>のミュージカル版<スイートチャリティ>の映画化で監督デビュー
<キャバレー><レニーブルース><オールザットジャズ><スター80>の計5本を監督して去った才能の塊
もし生きていたら、どれほどの仕事をしたであろうか、今では妄想するほかない
 
ちなみに<カビリアの夜>リメイク<スイートチャリティー>の主役シャーリーマクレーンは
ビリーワイルダーの<あなただけ今晩は>で「カビリア」という連込みホテルの前に立つ娼婦だった
(ちょっと微妙なトリビアだが、、、)
 
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ボブフォッシー
彼の本業「踊り」ではない「ステージ」もののレニーブルースは
彼が手がける大きなステージとは異なる狭くタバコの煙で覆われた華やぎのないステージを舞台に
破滅的な短い人生を送った「漫談士」「ピン芸人」「スタンダップコメディアン」を描いた
 
この作品は同年のアカデミー賞で多くの部門で候補に上がりながら無冠となる
(同年の作品賞ノミネート作は、GFⅡ、チャイナタウン、ハリーとトント、タワーリングインフェルノ、アリスの恋
 
中でも撮影監督賞は非常に惜しい、悔しい
キャメラマンイーストウッドと縁の深いブルースサーティースもノミネートされているが
残念ながらオスカーを逃している(ちなみに受賞はタワーリングインフェルノ、、、)
モノクロの美しい映像は<レイジングブル>より先に世に出た偉大な仕事ぶりだ
 
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もうひとつ惜しいのはDホフマン
彼はオスカーを獲った<クレイマークレイマー>や<レインマン>よりも
<卒業>や<わらの犬>でこそ獲るべきだったし
真夜中のカーボーイ>こそオスカーに相応しい名演だったが
それよりもなによりも
この<レニーブルース>でオスカーを獲るべきだった
(ちなみち受賞はその当時オスカー史上最年長受賞のアートカーニー)
 
攻撃的で差別的で猥褻な彼の武器である過激な言葉が売りのレニーについては良く知らないが
おそらくダスティンホフマンが演じた通りなのだろう
詳しく本人を調べる意味さえないように感じる
 
最近では忘れ去られた映画になっているが、
かならず又いつか見直される作品だ
 
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