たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画一言二言/サスカチワンの狼煙

 


絶対にハズレのないラオールウォルシュの<サスカチワンの狼煙>を観た、、、アランラッド主演、共演はキャーキャーうるせえ女の印象が強いシェリーウィンタース、実話を実際の場所で再現して撮った作品、ほぼオールロケーション、、、騎兵隊の小隊がスー族から逃げて逃げて逃げ廻るお話し、、、

 

ロケーションが素晴らしい、そしてナイトシーンがいい、ロケでナイトシーンは難しい、今ではガンガン照明当てて昼みたいな状況作るけど、夜らしく照明を当てる光量の加減が難しい、ライティングではなく、昔は露出を小さくしたりフィルターを使ったり(アメリカの夜)で昼間を夜に変える手法もあったけど、フィルターワーク的なものは廃れたと思うし、この当時は違和感があろうがナイトシーンだけはスタジオ内のセットで撮ることが定番だったことを考えるとロケでのナイトシーンはよほど難しいのだが、この映画ではあくまでも実際の場所での撮影にこだわったわけだ、、、

 

映画はウソの塊り、記録映画でない限り、ドキュメンタリーでさえもウソだし、ウソをウソでないように思わせるのが映画、、、ブレッソンはそれまでの映画の中の無駄なもの余分なもの全てを排除することで映画を極限までリアルに撮ろうとした、今作のラオールは実話の実際の同じ場所に演者を配置し撮影することを試みた、どんなジャンルでも手掛ける職人監督のイメージで捉えがちだが、根底にブっ太いアーティストの血が流れている、、、

 

ラオール、やっぱりハズレんなぁ、、、