たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/GIFT(濱口竜介監督)

【第80回ヴェネツィア国際映画祭】濱口竜介『悪は存在しない』だけじゃない!映画ライター注目作を徹底紹介 | CINEMAS+

 

映画を観るのは三週間ぶり、劇場は更に久しぶりのこと、でも映画館ではない、東京フィルメックスで濱口の新作が上映されるというので、有楽町の朝日ホールに向かった、しかもよりによって引越し前夜のこと!、、、一夜限りで、たびたび上映できる形態の作品ではないので、行くしかなかった、、、

 

たびたび上映できる形態の作品ではない」のは、サイレント時代の興業のように無声映画に載せる音楽が、この作品を濱口と共に作り上げた石橋英子のライブ演奏によるものだからだ、、、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(審査委員賞)を受賞した<悪は存在しない>のもうひとつのバージョンがこの<GIFT>だ、、、

 

それにしても濱口も色々なことを考えている、まさか無声映画を撮ろうとは!アイデアがいい、ライブ演奏の背景映像を前提にしているからサイレント映画になったのも自然な流れであったのかもしれない、、、しかしセリフの多い濱口作品でそれは成立するのか?興味が尽きない、しかし濱口のことだ、セリフの多い自分の作品であってもモーションピクチャーの原点については常に意識していたのだろう、そこにセリフがなくても伝わる映画の本質、、、支那竹もナルトもチャーシューも海苔もなくなった濱口映画、スープと麺だけで勝負するラーメンのようだ、優れた監督ならばセリフがなくても必ず観客の胸に伝わるはずだ、、、

 

【特別上演】GIFT(Q&A有) / GIFTのチケット情報・予約・購入・販売|ライヴポケット (livepocket.jp)

 

あらすじは、、、山奥の小さな集落「水挽町」で暮らす寡黙な男・巧(大美賀均)と、その一人娘・玲花(西川玲)。集落の人々は美しい森と澄んだ雪解け水に支えられて静かな暮らしを守ってきた。ある日、そこへキャンプ場建設の話がもちこまれる。キャンプ場は東京から多くの観光客を呼び込むかもしれないが、そこに置かれる浄化槽は、集落が誇りとする自然水を汚染するだろう。そしてこれはコロナ助成金目当てのずさんな計画らしい。ざわめきはじめる集落の人々。

住民説明会へやってきた事業側の男女(小坂竜士渋谷采郁)に、集落の人々は理を尽くして反論する。この集落はもともと都会からの移住者ばかりだし、ここへ新たに加わりたいときちんと考えた計画なら反対する理由はなにもない。しかしその前に、この土地の人にとって自然水がどんな意味をもつのか、そこで暮らすことがどんな責任を負うことなのか、どうか一度よく考えてほしい。集落の人々のおだやかな姿勢に、事業側の男女は「地元の人は決して愚かではない」と態度を改め、計画のいいかげんさに気づくようになる。

しかし親会社は、コロナ助成金の申請期限が迫っているし、ガス抜きの説明会が済んだ以上、予定どおりキャンプ場設置をすすめればよいと方針を曲げない。説明会に出た男女は板ばさみとなって困惑し、集落から信頼を得ているらしい巧に協力をあおぐことを思いつく。そしてふたたび集落を訪ねるうち、森と山の自然が人間にとって善でも悪でもなく、ただ人間の世界とは別にそこに並立している存在だとかすかに気づき始める。そんな中、巧の娘・玲花の様子がしだいに変わりはじめる。(<悪は存在しない>のWikiより)

 

「水」水は生命の源だよね、生きるということを問う素晴らしい作品だ、いずれにしても<悪は存在しない>が早く観たい、、、

 

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