たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/土を喰らう十二カ月

「土を喰らう十二ヵ月」ポスタービジュアル [画像・動画ギャラリー 1/5] - 映画ナタリー

 

沢田研二扮する水上勉と出版社の担当松たか子が四季を通してその土地で採れたものだけで作る精進料理の数々を見せていく、干し柿、お新香、ごはん、ほうれん草のお浸し、山菜の数々、たくあん、味噌、筍、梅、梅干し、芋、漬物、ごま豆腐、おにぎり、ふろふき大根、、、「食は映画なり」高価な料理が必ずしも美味しいものとはいえない、高価でなくても手間をかけじっくりと自分で作る料理、それは大地の恵み、生活の一部であり、命の支え、そして美味しいものを美味しいと感じ合える時そこは二人だけの空間になる、、、<リトルフォレスト>を思い出す、これを観てつくづく見直した、もっともっと評価されてもいいと、、、

 

一品一エピソード、小さなエピソードが連なるが、大きなエピソードとしては亡くなった妻の母親の葬儀と松たか子とのかすかな恋心の話し、しかしそれも後半になるにつれ「なんだよ松たか子、後妻業かよ」「え、二股かけてたんかよ、爺を騙してたな」心の淀んだボクにはそんな風に見えました、、、

 

アウトドアが嫌いで、田舎暮らしが苦手なボクだけど、こういう映画を観ると薄汚れた心が洗われる、本当は厳しい暮らしだろうけど憧れたりする、、、そういう意味では沢田研二、畑仕事しているのだからもっと日焼けしていてもいいのではないかと思う、、、

 

ロケーションが良いから撮影は勿論良いけど、黒がきちんと撮れている室内のショットのライティングがとても良かった、、、

 

3.5