たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/あやつり糸の世界

 

ボクはかなりリアルな夢を見ることがあり

それを現実と勘違いし記憶し

夢に登場した人に「あの時オマエああ言ってたけど」と話しかけると

相手から「そんな話したことないぞ」と、言われてしまうことがある

 

すでにボクは

現実と仮想現実(非現実/夢)の区別さえつかなくなっているのかも知れない、、、

 

一方でこんなこともある

 

家族で会話したこと

絶対に夢でない超リアルで鮮明に記憶していることを

家族が揃ってボクを否定する

『ボクの記憶が間違いなのか』それとも『こいつらが間違っているのか』

もしくは映画<ガス燈>のバーグマンのように『ガスライティング!』

ボクは家族にはめられ、精神的に追い詰められているのか!?

 

ただの、ボクのボケ症状なだけだと思いますが、、、

 

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ハリウッドの宇宙もの、SF映画を経て

60年代からは

優れたSF映画がヨーロッパから登場した

ゴダールの<アルファヴィル

トリュフォーが<華氏451

タルコフスキーが<惑星ソラリス

2001年宇宙の旅>を含めても

80年代以降のSF映画に多大な影響を与えたのは

これらの名作群ではなく

巨匠ファスヴィンダーのこの<あやつり糸の世界>だ、、、

 

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マトリックス>や<インセプション>は

そのままこの映画のコンセプトを拝借しているし

トゥルーマンショー>も<ブレードランナー>にも影響の跡が読み取れるが

日本ではこの映画をリスペクトする機会が極めて少ない

これらの映画を紹介する際に

「ファスヴィンダーの<あやつり糸の世界>の世界観を再現した、うんぬん」と

言われることがないのは非常に失礼な話だ

 

よって、埋もれがちな傑作<あやつり糸の世界>

 

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視覚的刺激の派手さはないが

胸に迫る不気味さは

近年ますます評価が高くなっている<ラジュテ>同様に

16mmをブローアップした粒子の荒い映像のせいだけではないだろう、、、

 

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鏡に映る自分の姿は

そのものを映し出しているように見えて

実際はそのものではない

それは自己の投影でしかないのだが、

 

鏡を多用した本編は

観客を二つの世界で混乱させるかもしれないが

本物は本物の世界にしか実在しない

しかし、それさえも確かなものであるかは定かではない

 

不確かなもの、、、

 

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ニュージャーマンシネマの鬼才ライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が1973年に発表したSF映画。仮想世界を作り出し、未来社会を予測可能にする「シミュラクロン」の開発を進める未来研究所。謎の死を遂げたフォルマー教授の後任として研究主任の座に就いたシュティラー博士は、ある日、保安課長のラウゼが忽然と姿を消し、エーデルケルンという別の人物が保安課長になっていることに気付く。実験のため自らシミュラクロンの仮想世界に入ったシュティラーは、そこで消えたはずのラウゼの姿を見かけるが……。バーチャルリアリティによる多層世界を、鏡を多用した画面や電子音で紡ぎだした。原作はダニエル・F・ガロイの小説「模造世界」。日本では特集上映で限定的に上映される以外、長らく未公開だったが、2016年3月に初の劇場公開が実現。

1973年製作/212分/西ドイツ
原題:Welt am Draht
配給:アイ・ヴィー・シー

(以上、映画.comより転載)

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