アキちゃんといえば、音楽、犬、オートバイ、自動車、船、日本、上映時間90分以内(多くが70分台)そして、マッティペロンパー、カティオウティネン、演者たちは全編通してほとんど笑顔がない、いつも思うのだけどカティは日本で演じるなら室井滋だと思う、、、
貧しい国フィンランド、職にあぶれる人々、貧しい労働者、一貫してアキ映画で描かれる人々、ま、そういう国だからそうとしか描けないのだろうけど、しかし英国でいえばケンローチのようにヒステリックでもなく、日本で言えば声高に叫ぶ今井正よりもユーモアを含む山田洋次のようだ、、、
値踏みされてレストラン入店を拒否された二人、屋外店舗でハンバーガー、これこそアキちゃんの真骨頂、堅苦しいレストランより立ち食いでハンバーガーの夜食の方がお似合いでむしろ幸福を感じる、、、そんなわけでいかにもアキちゃんらしい定番のアキちゃん映画、、、
最後は幾つかのアキちゃん映画と同じく船で旅立ち、、、今回は去っていくと主人公とは反対方向にソ連の船を意味深に映し続けて幕を閉じる、この映画の製作年は1985年、ソビエト連邦崩壊の前々夜、、、