人生は厳しい、ラクではない、、、アキを観ていると、ケンローチがヒステリックに思えてくる、、、哀れで惨めで、でも金はなくても優しさがある、同じ貧しさを描くにしてもアキのスタンスはチャップリンと同じだ、、
ラスト、日本人の歌声が流れる、シノハラトシタケ氏の歌う「雪の降るまちを」雪の降る街ヨ~想い出だけが通り過ぎてい行く~♪これ、ずっとロシアの歌だと思い込んでいた、終戦後に作られた日本の唄なんだね、、、とても重苦しいけど、それでも強く生きていくしかないんだよ、、、
舞台はパリ、主人公は作家、画家、ピアニストの三人、いかにもパリ、、、ファーストシーンからこれは正にルネクレールを意識している、全編がアキちゃんの作ったルネクレール映画、、、自信ばかりは過剰なほどの金のない三人の芸術家が出逢い助け合って生きているが何をやってもうまくいかない、好きな女性を射止めても「愛だけでは生きていけない」と言われ去られてしまう、それでもまた元の鞘に、、、厳しさと優しさと、愛と貧しさとがアキちゃんの映画には同居している、、、