以前、ボクの知人は豚をペットとして飼っていた、その豚を毎日散歩させる姿はニュース番組でも紹介された、彼は決してとんかつをはじめ豚肉料理を食べなかった、、、
PART 1 「田舎風マッシュルームタルト」
PART 2 「ママのフレンチトーストとホタテ貝の創作料理」
PART 3 「鶏料理、ワイン、塩味のバケット」
人里離れ孤独に森で暮らす男、男は愛する豚とトリュフを獲って生活の糧にしている、ときどき若者がやって来てはトリュフと物々交換する、、、しかしある日豚を盗まれる、若者と一緒となって必死に豚を探す男、豚探しのストーリーかと思えば、豚の行方よりも徐々に主人公のこの男はいったい何者なのかという興味に観客を引き込んでいく、そこらへんの転調の巧さ演出手腕が優れている監督は本作が初の監督作品となるマイケルサルノスキ、まったく素晴らしい映画を撮ったものだ、、、
映画って、主人公の人生のある断片（エピソード）を8～90分で語るもの、人生の全てを語るなんて無茶なんだということをこの監督は分かっているし、イメージできていないならその画は撮らない、なんならそのシーンは飛ばしてしまってもいい、イメージできないショットをストーリーのために撮るぐらいならそこを省略して先へ進めるという優れた監督たちと同じことができている、映し出されるカットは全て必要なものとして並べられている、、、なんとはなしにたまたま観た映画だが、森を歩いていたら運よくトリュフを見つけたように、とても優れた作品に出くわしたものだ、、、
4点
