アンソニーマンによる脱獄逃亡映画、といっても脱獄シーンはさらっと1シーンというあたりが、さすがアンソニーマン、、、いったいどうやって抜け出したのかはまったく説明なしだが、その後二人の恋人(二股かーい)を伴っての逃走劇、身代わりになって服役した見返りの500万ドルを受け取りにボスを訪ねる物語、、、
ここは主役にキャグニーを据えればもっと濃ぅい映画になったろうけど、そこらへんも主役キャラの濃厚さを監督は求めず、むしろロマンチックな要素も交えながら語りに徹して観客の眼を放さない、、、
コニャックでフランベされたオレンジの入った炎を女の顔に浴びせるボスの悪党ぶりは、アルトマンの<ロンググッドバイ>でボスが愛人をコーラの瓶で殴るシーン並に衝撃的だった、、、
キャメラは<死刑執行人もまた死す><Tメン>のデニスオキーフ、、、