たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/真昼の欲情_GOD’S LITTLE ACRE

 

アンソニーマンだから、全作品観たいよね、だけどこのタイトルは知らなかった<真昼の欲情>、、、まるでにっかつロマンポルノのタイトルのよう、もしくは今村昌平のデビュー作<盗まれた欲情>を彷彿させるようなタイトルだ、、、しかし、なんでこうなるかねぇ?こういう酷いタイトル付けるかね?アンソニーマンに対するリスペクトが丸っきり無い、、、原題は「GOD’S LITTLE ACRE」(神の小さな土地)なのだ、だから、神に対する冒涜とも言えるタイトルだ、、、

 

神の小さな土地愛の種を育てる」冒頭流れる曲の歌詞に映画の全てが語られている、、、家族への愛、夫婦の愛、愛する人への愛情の物語、、、家を出た長男、美人妻を持つ次男、そして三男、次男の美人妻と昔恋人関係にあった男を夫に持つ長女、肉食系女子の次女、5人の子を持ち男手ひとつで育てた父親、、、この父親が先祖代々の土地に金が眠っていると思い込んで、農業をやめ日々穴掘りをしているのだが、これに翻弄される家族、そして家族間でのグダグダないざこざが絶えない、、、印象的で美しいファーストシーンとラストシーンの橋、この橋を渡ると主人公たち家族の土地、もともとは橋の反対側に「神の小さな土地」を設定していたが、父親が勝手にその場所を移動して川を越えた、、、、、この父親をロバートライアンが演じているのだが、ヘンリーフォンダでも適役、むしろフォンダをイメージしていたのではないかと勝手に想像する、、、

 

キャメラはアンソニーマン組ともいえるアーネストホーラー、、、風と共に去りぬ、理由なき反抗、何がジェーンに起こったか?、大雷雨、最前線、西部の人、、、幾多の巨匠たちと仕事をしているが、とくにアンソニーマンと相性よく、マンの時の仕事はとても高いクオリティをみせている、とにかく奥行きを重視した深いい画を重ねてゆくから画だけ観ているだけで大満足な傑作だ、、、