子供の頃の夢は建築家になることだった、しかし図工ではなく理数系の能力が必要と知り諦めた、いまでも建築物を眺めるのが大好きだ、映画に建築家が登場するとカッコイイなぁと憧れる、、、この映画での主人公は最先端のセンスをもつ才能豊かな建築家だ、当初フランクロイドライトに撮影協力をお願いしたそうだ、さまざまな設計図や建物が登場するからだ、しかしライトは拒否したのだが、本編ではいかにもライト風なモダンな建物が多数登場する、、、
<ヨーク軍曹>でオスカーをとり<真昼の決闘>で再びオスカーを手にするまでの間の脂ののりきった頃のゲーリークーパーと、その後<ハッド>でオスカーを手にするパトリックニールの共演で、キングヴィダーが監督した<摩天楼>もっと早く観ておくべき傑作だった、、、
「信念」についての映画
揺るぎない意志をもつ人はそうそういない
創造者と、それを真似て利用して富を得ようとする人々
もしくは個人と集団
マスコミのエゴ、傲慢、、、「世論は私が作ってきた」、、、攻撃すること否定すること反対運動のキャンペーンで部数を伸ばしてきた新聞社
ストーリーは若い個人主義的な建築家ハワード・ロークの生涯をめぐって展開する。ロークは自分の芸術的・個人的なビジョンを犠牲にして世間に認められるよりも、無名のまま苦闘し続けることを選ぶ。権威層が伝統崇拝に凝り固まる中、ロークは自分が最高と信じる建築(世間は「現代建築」と呼ぶ建築)を追求する。ロークの前進を支援する人物、妨害する人物、あるいはその両方を行う人物など、様々なタイプの人物たちとロークの複雑な関係を描くことで、この映画は恋愛ドラマであると同時に哲学的作品にもなっている。ランドにとってロークは人間精神の具現化であり、ロークの苦闘は個人主義と集団主義の闘争を象徴している。