一人の若い女を巡って、三人の男が想いを寄せる、、、いつもながらのホンサンスの恋愛ヨタ噺、、、
ホンサンスの映画には
1)かならず登場人物(多くは主人公)に映画監督(映画制作関係者)がいる、、、ホンサンス監督自身の投影なのだろうか?
2)かならず喫茶店および飲み屋のシーンが登場する、、、その際はいつもの横からの画角でロングテイクとなるが、トリッキーな動きはせず常にFIXだ、、、だから1シーン1カットで演じさせられる演者も大変で、演劇のように何度も何度もリハを重ね身体に染み込ませるのだろう、昔のようにフィルムでないから、尺は限りなく途切れることがないので長く演じさせられることになる、、、
3)かならずホンサンス流ゆるい中途半端なズームアップを使う、、、何度も見ているけど、『これ何の意味があるの?どんな効果があるの?』、、、そのシーンの長回しに慣れてきたころに、いきなりそのズームがあり、一瞬ドキッとして集中力を切らされるのだが、まるで「これは映画なんだよ」と声を掛けられたような気がするのだ、、、
4)作中、前に別の演者が言ったセリフを、あとで別の演者に言わせることが多々ある、、、ここでは主人公の女を評する男たちのセリフの繰り返し「内向的だが、頭が良く、センスがある、率直で、勇気もある」、、、そして「とことんやる」のワード、、、
どの映画がどの映画だったかゴッチャになって分からないホンサンスの映画群だが、以上の点を踏襲して撮れば、ホンサンス風にボクでも撮れると思う、、、W