Netflixによる
マーティンスコセッシの新作であり
ただし
マーベルなどを「あんなのは映画とは言えない」スコセッシ発言により
とくにディズニー関係者の票を失い
オスカーは厳しいとの見方も強くなったが、、、
でもね
勿論、デニーロも、パチーノも素晴らしいんだけど
とにかくジョーペシが良すぎる
ジョーペシは現代のエドワードGロビンソンだな
そして
まるでGFⅡに出演しオスカーの候補にもなったアクターズスタジオの主であり
マーロンブランド、ポールニューマン、デニーロ、パチーノ、メリルストリープたちの師匠でもあるリーストラスバーグの域に達している
これこそオスカーに相応しい演技
もちろんジョーペシはキャリアにおいて
たくさんの素晴らしい演技をしてきたし、オスカーも獲ってきた
しかし、<アイリッシュマン>の中の彼こそ
キャリアで最も素晴らしい演技に思える、、、
スコセッシはこの作品の中でも
いつも通りありとあらゆる映画的技法を駆使しているが
この作品では
映画史上のエポックメイキングともなりえる新しい技術を披露している
通常若手俳優が老人を演じる時
メイクによってそう見せるものだが
反対に老人を若者に見せるのはメイクでは限界があり
その場合、若手俳優を使うのが通例だ
しかし
パチーノはパチーノでしかありえない
スターウォーズの特撮スタッフにより開発された
インダストリアルライト&マジックという
新しい特殊効果技術によって
老人を10才、20才、30才ほど若く見せることに成功した
その新技術により本作をより魅力的な作品に仕上げ、成功に導いた
「特殊効果っていうのはこういうふうに使うものだ」と、
スコセッシのマーベル発言はそういう意味合いがあったのではないかぁと思うね、、、
ちなみに最近では
アンリー監督、ウィルスミスの<ジェミニマン>も同じような効果に成功したが
それはコレとはまったく別の技術
(Netflixの特典)座談会の中でスコセッシは
「顔にピンポン球(実際にはテニスボールと言っている)をつけるような技術(モーションキャプチャーのこと)では俳優が活きないからダメなんだよ」と語っているが、
それは<ジェミニマン>の技術を指していると思われる、、、
GFⅡの中で
マーロンブランドの若き日を演じたデニーロが
本作では
もしも
デニーロやパチーノの若き日を別の若い俳優がやっていたら
<アイリッシュマン>に対する評価は別のものになっただろうなぁと思うね
これにより、新しい技術により
また、ひとつ、映画が進歩した
そして、本作は映画史に残るべき価値を生み
また次の映画へと引き継がれて行く、、、
物語
フランク・シーランは全米トラック運転組合(チームスター)の一員として長らく活動していたが、その傍らでブファリーノ・ファミリーと共に犯罪行為に手を染めていた。ファミリーの依頼で人殺しも行ってきたシーランだったが、彼が関与した事件の中にはジミー・ホッファの暗殺も含まれていた。本作は最晩年のシーランの回想という形を取りながら、ホッファ暗殺の真実や労働運動とマフィアの結びつき、裏社会に生きた者の悲哀を描き出していく。(Wikiより転載)
権力に憑りつかれた男たち
その欲望の果ての殺し合い
ある種、今風に言えば
若い世代からしたら
はた迷惑な老害とすら思えてくるが
それでもジジイたちは譲らない
そのパッション、エナジーに
良くいえば圧倒され、別の言い方をすれば呆れるのだ、、、
3時間半を超える大作と
さらにNetflixでは監督と主演3人の座談会が20分あまり(絶対みるべき)
計、4時間を是非堪能すべし!
4☺