たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/三悪人


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つくづくフォードはスゴイと思った

天才だとしても
それでもグリフィスに憧れ
ハリウッドでその逸材ぶりに師匠を買って出たムルナウにしても
ジョンフォードの血の中に
様々な監督や作品の影響が流れているわけだ、、、

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フォードの<駅馬車>の13年前の作品
<シマロン>と同じ、西部開拓GOWEST土地獲得レースを絡めて、父を失った娘を三人の悪党と一人の男が悪党保安官たちと対峙し助ける話し、、、

あれ?クロサワ?三悪人?
そ、<隠し砦の三悪人>にとてもプロットが似ているんだね

ウディアレンのほとんどの作品が
過去の何かしらの作品を踏襲しているように

クロサワの多くの作品も
多くの監督と作品から影響受けているからね
(フォード、フリッツラング等)

でも
クロサワやウディを「パクリ」という人はいないね
それはね、リスペクトを公言しているからなんだよね
リスペクトがあると「オマージュ」となるんだね

ところがね
時々こういう人がいるんだね
「オレは誰からも影響を受けていない」
さも自分は天才とでも言いたげだね
まったく過去の映画にリスペクトがない連中

一人で生きてきたつもりなのかね
ミスチルの「Everything」を聴きなさい、、、

ちなみに
何の影響も受けずに映画が撮れた人は
二人しかいなんだよ、、、リュミエール兄弟

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それと
フォードの<三人の名付け親>でも出てくるけど
ここでも「モーゼ」に関するセリフが出てくるね

もう一作品同じようにあるらしいけど(忘れた)
よほどフォードのお気に入り設定なんだね、、、

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映画が1900年の直前に生まれた頃より
さらに昔の西部を撮影していたら
どんなに素晴らしいことかと思うことがある
手つかずの西部

ジョージスティーブンスは美しく描くね
それもいいけど

人類が初めて踏み込むような
まるで宇宙のような
自然の厳しさも怖さも含めて描くのが
フォードであれウォルシュのような気がする
手つかずの西部を少しでも再現するかのようだね、、、

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ウォルシュの<ビッグトレイル>は
ド迫力で人間と自然の闘いを描いてみせたけど

フォードはその中に
人間の優しさ暖かみを絡めて描いた

西部劇としても
フォード作品でも
上位に名前が挙がってこないけど
これは素晴らしい出来だよ

無声映画だからと尻込みせず
ぜったいに観るべき、傑作、、、

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ヨーロッパ映画のような感覚
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地面に穴を掘ってキャメラを据えと思われる煽りの画
いかにもフォードのアクション
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隠し砦の三悪人>だけでなく蜘蛛巣城>でもある
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三悪人が敵の三悪人に追いつめられる
このくらいの寄りだと迫力あるね
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こういうロングが映画の教科書
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まるでドイツ映画のような逆光の美しさ
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ジャンプしてのラスト
ここらの演出もうまいよ
その後の映画ではよく使われる手だけど
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THE END