つくづく映画は「つながり」と思う
ファミリーツリーのように
誰かが誰かの影響を受け
また誰かが引き継いで時代を渡る
名作中の名作<裸の町>
すべての刑事ものの原点
なのに
これも日本では埋もれている、、、
黒澤明が
ジョンフォードの影響を受けているのは
本人も認める一般的に知られていることだが
フォードよりも
エイゼンシュタインやフリッツラング
そしてジュールズダッシンに大きく影響を受けていると感じる
あのクロサワという大巨匠であっても
それは先人たちの「子供」であるのだ
そして
この<裸の町>は
非常に大きなウエートで黒澤の<野良犬>に形を変えているし
さらに時代が行き<フレンチコネクション>となる
後に続くものに影響を与えた一本の映画は
刑事ものの原点という意味だけでなく
本当の意味で本格的にスタジオを出た初めての映画でもある
ルメットやカサベテスの原点でもあり
「ニューヨーク派」なんて言葉が生まれる何十年も前に
キャメラがNYに降り立った
脚本がいい
テンポがいい
画がいい
これを観ずに映画を語れば
教科書を読まずに試験に臨むようなものだ
クロサワもココから多くを学んだ、一生徒なのだ、、、