たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/パンドラの箱


ドイツの名監督パープストというよりも

この映画は
マレーネよりもガルボをも凌ぐ
伝説の女優ルイーズブルックスの名作

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ルイーズは
この映画の特徴的な髪形(ボブの変形)で有名だが、

それは
ジョナサンデミの秀作<サムシングワイルド>でのメラニーグリフィスであり
パルプフィクション>のユマであり
<キャバレー>であり<レオン>または<アメリ>かもしれない
そしてブルゾンちえみでもある
そのように様々に引用されるアイコン
それがルイーズブルックス

プライベートでは
この作品の主人公ルルのように性的に奔放であり
レダガルボとも同性愛の関係にあったと公言している

物語
誰が父だか、誰が母だか、ルルはそれを知らなかった。物心を覚えた時ルルには一人の養父がつきまとい暮らす所は酒場か踊り場に限られていた。そうしたルルがどういう成長をしたか。物語はルルがある大新聞の主筆シェーン博士の寵い者となっているところから始まる。シェーン博士は名家の令嬢と婚約が成立したのでルルに別れ話を持ち出す。ルルはそれを承知せず別れる位なら自分を殺してくれと駄々をこねる。博士はルルの魅力にためらい決断がつかない中にうまうまとルルの術中に陥りどうしても結婚しなければならないような羽目に陥る。遂に博士とルルとの結婚式が挙げられる。しかし世評の悪いこととルルにうるさくつき纏う男達に博士はつくづく愛想をつかし自分の名誉を保つためにルルに自殺をすすめる、がルルはかえって博士を射殺し捕らえられる。ルルを取巻く養父、博士の秘書アルヴァ、ルルを恋する「女」、力業の芸人等これを知って共謀しルルを裁判所から逃走させ、とある港に隠れ住み、日夜賭博にひたり放縦無頼の生活を送る。侯爵と名乗る悪漢はルルの前科を探りこれを以て脅迫しルルをエジプト人に売ろうとする。この事件が中心となってルルの同志に裏切り争いが起こり警官隊の追跡となりルルは進退極まって男に変装しアルヴァと養父とともにロンドンへ高飛びする。ロンドンの生活は困苦そのものであり食べるパンもなく着る夜具さえもなく雨漏りの屋根裏に寵って悲劇の訪れを無為に待っている。遂に決心したルルは生活のために自らを売るために街に出る。これを怒るがどうにも手段のないアルヴァ、これを喜ぶ狡猾な養父、外は霧の深くたれこめたクリスマスの夜である。ルルは一人の男の手を取って家へ連れこむ。ところがその男こそは当時ロンドン市街を恐怖にさせていた殺人鬼ジャック・ザ・リッパーで、ルルはその男のために殺される。あまりの運命の転変に茫然自失しているアルヴァは通りかかる救世軍の列についてそれに救いを求めトホトボと霧の街の中に吸い込まれるように消えていく。...








貧しさによる底辺の生活から
体を張って逞しく生きる女たち

女優ナナであり、マノンレスコーであり
このルルがそうだ

身を落としても這い上がろうと喘ぐ女
性に奔放で
男たちを惑わせ
そして、最後に待ち受けるものは、、、

映画もさることながら
ルイーズブルックスというか、ルルを見届ける映画、、、

映画史上の傑作であり
真の名作であるが、日本では埋もれがち、、、

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