たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/サムシングワイルド・・・R.I.P.ジョナサンデミ

ジョナサンデミが逝った

90年の歴史で
ビッグ5(主要5部門受賞)に
導いた監督は
たったの3人しかいない

フランクキャプラ
ミロスフォアマン
そして
ジョナサンデミ

その作品<羊たちの沈黙>は
その後のサイコスリラーに大きな影響を与え
映画史に貢献した

そんなわけで
誰しもジョナサンデミと言えば
羊たちの沈黙>を思い出すだろうが
ボクは
<サムシングワイルド>について
すこし話してみたい

羊たちの沈黙>の前前前夜
ジョナサンデミが注目を浴びる以前の
まだまだハリウッドではペーペーだった頃の
なかなかの秀作

イメージ 1

公開当初のフレコミでは
「モンドムービー」と、

ところが
何がモンドなのか?
ただたんに「風変わり」という意味を
モンド映画に置き換える
大胆な配給会社宣伝部の戦略は
みごとにハズレている

巻き込まれ型のラブコメ

企業の副社長でありながら
プチ冒険としてお遊びしている
無銭飲食の現場を見られた女に脅迫され
エキセントリックな女(メラニーグリフィス)の
思うがままに従う男

言われるがままの旅の途中
アブノーマルなSEXにさえ
従わざるを得ない男

当然気になる家族のもとに電話で
言い訳するが
なかなか男は解放されず帰れない
そのうち
自分の方から女にのめり込み
女の凶悪な元夫と
男の自宅で対決までに発展する

ところが
男があんなに気にしていた家族は
そもそも離婚して家にはいない
男は家族がいるように装っていたのだ



その空虚さまでを描くあたり
単なるヘンなラブコメで終わらせないあたり
「並」の才能ではないと感心する

いたって個性的な作品だ
ただの面白いプロット
ただの風変わりな作品
変わった作風の監督ではないと感じる

撮影監督は
日本人のタクフジモト
ジョナサンと共に歩んできた人

ニューシネマの感覚も感じる

ほんとに惜しい

R.I.P
ジョナサンデミ