たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/武士道残酷物語

「忖度」
そんな言葉今まで知らなかったけど
今年の重要なキーワードだね

でも
今に始まったことではなく
日本が抱え続け
日本人の体内に埋め込まれたDNA

非難しても
ほとんどの日本人の細胞に根付いている
悲しい性(サガ)

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ある一家の
七代ににわたる悲しく苦しい歴史

一代目 藩主の代わりに罪をかぶって責任を取りハラキリ
二代目 病死しした藩主の後を追いハラキリ
三代目 男色の藩主に側室との仲を疑われチンチンカット
四代目 藩主に妻が寝盗られそうになり妻が自害
    さらに娘と許婚を罠に嵌められ殺し、自らもハラキリ
五代目 時代は明治、昔の殿様の面倒を看るも、許嫁を強姦される
六代目 第二次大戦で特攻隊員、終戦まじかに出陣
七代目 昭和、上司の命令により結果として婚約者を自殺に追い込んだサラリーマン

不幸、不幸のオンパレード、、、

主役の中村錦之助が一人七役の大活躍
なかなかの熱演名演で素晴らしい

そして
出演するたくさんの名優の中でも
もっとも印象に残ったのが「森雅之
やはり上手い

幾多の厳しい名監督たちも
森雅之には苦言を呈することができなかった
ここでも男色で嫉妬し狂う殿様を見事に演じ切る

映画に関しては
ヘタすると大馬鹿な映画とも言える一方
いくつか不満もあるが
それは押さえるとして、
日本人の血に脈々と受け継がれる
負の連鎖を描き切った技量は素晴らしい

日本ってねぇ
ずっとずっと戦国時代から
いやその前の前から
ずっと変わっていないんだよね

縦社会
封建主義
事なかれ主義
忠心、忠義

決して変わることのない
日本人の馬鹿げたDNA

忖度できねばハラキリだよ
親方様に
従っていれば安住だよ
無事に長く生きながらえたい
役人根性
何百年の歴史

残酷というか「哀れ」なんだよね